第96話
「私ね、今すごく……幸せ。」
そう言うと、彼は優しく笑った。
これからどんな事があっても、りゅうらとなら乗り越えられる気がする。
彼はもう、ヘビースモーカーではないし、責任なんてとる必要なんてない。
それでも私は彼のことを愛し続けるのだと思う。
彼はきっと私を虜にする、やさしい悪魔なんだと思う。
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