図書館の2人
第80話
病室から彼女を連れ出し、少し歩くとさっきの女性がいた。
「まりあ……本当にごめん……姉が…まさか…まりあの婚約者と浮気をしていたなんて…」泣きながら謝るはなちゃんに彼女は優しく微笑んだ。
「はなちゃんのせいじゃないから…」
「ここじゃあ、あれだし…一度コーヒーでも飲んで話しませんか?」2人を連れて病院の中にあるカフェに入った。
昼のピーク時を終えていることもあり人は少ない。
コーヒーを頼み、少ししてコーヒーが届くと一口飲んだ。
2人は何も話さずにコーヒーの揺れを見つめていた。
「多分……あの2人に肉体関係はなかったと思うよ。」そう言うと2人は顔を上げた。
「仲のいい友人…いや…きっとそれ以上の感情はあったと思う……でも、2人の目的はそれではなかった思う。」
「でも…何ヶ月も一緒にいて…そんなことって…」はなちゃんはそう言った。
「まぁ、すべて僕の感なんだけどね…2人とも少し僕の昔話につきあってくれるかな?」
本当は誰にも言うつもりはなかった。
でも、あまりにまりあさんが不憫だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます