第55話
どんな時だって記憶の片隅には彼女が居た。
高校時代死のうとしたのは出来心だった。
決まった将来。
俺は愛人の子供だったため、隠されて育てられた。
前妻がなくなり、再婚したのが母だ。前妻の子どもに負けないように俺を育て上げようと必死だった。
でも、いつだって親戚から冷たい目線を俺は浴びせられ続けた。
母はハーフだ。俺はクォーターということになるが父にも母にも似ていなかった。
母側の祖母の血を強く引きすぎた俺は青い瞳に色素の薄い髪色で、初めは父は俺を自分の子供として認めなかった。
DNA検査が一致し、父には認められたが親戚はいつも疑っていて行きづらかった。
それでも決められたレールをただ歩いている時に彼女に出会った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます