第38話

やっと指が抜かれ、自分でも分かるほどびしょびしょになった下半身に、腹立たしくなるほどだった。


またベットの上へと沈められ、もう力が出ない私は、足を広げられても抵抗せず。それどころか足に触れられる感覚さえも、ビクビクと体を揺らすぐらいで。



カチャカチャと、ベルトの外す音が聞こえた。



「これだけ濡れてれば痛くねぇだろ」



避妊具をつけ、私の入口に擦り合わせてくる。敏感な部分にふれられ、それさえも声が出てしまう私は、「やめて⋯」と、口にした。



「いや」


水の音をしながら、中へと入ってくる。入ってくる瞬間ゾワゾワとした感覚が背中や腰を襲い、甘い叫びをあげた。


全てが収まった時には、世那のような痛みは全くなく。それどころかありえないほどの快感に、「ぬいて⋯っ」と、懇願した。


でないと、おかしくなりそうだから。



「教えてやるって言っただろ」


律動を始める煌は、にやりと笑った。



「アッ⋯、や、やだ⋯、動かないっで⋯」


「うっせぇなあ」



煌は自分の親指に唾をつけると、繋がっている部分に親指を引っ掛けた。突起の部分に親指を擦り


「⋯ッあぁッ!!」


体中に響き渡る快感に、目眩がした。

頭が真っ白になる。

律動したまま、突起をいじるという作業を辞めない煌に、必死に「やめて!」と叫んだ。


叫んでいるのに、その声は甘い悲鳴へと変わる。



また来る、あの感覚が。

イクと思った。

体に力が入る。

あ、イク、イッちゃう、イッ⋯く⋯



「ッ、あ、いっ⋯、あ⋯ああ⋯っ⋯」


イクと確信した直後、その突起をいじっていた親指が、人差し指らしいものと一緒に摘まれた。

まるでピンセットで掴まれた感覚だった。

突起に激痛が走る―――⋯


それなのに、痛いのに、痛すぎるのに、私の体は大きく痙攣しイッてしまい。



「気持ちいいだろ?」



まだ痙攣がおさまっていないのに、また優しく突起をさすり、律動を始める煌。

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