第77話

「先約って一ノ瀬さんだったのか…」


「……うん。多分、一ノ瀬を傷つけた」


「は?」


「一ノ瀬のこと考えず先走って傷つけた…俺、最低だよな。一ノ瀬にはまだ旦那さんがいるのに。だけど……一ノ瀬が好きだった。今も好きなんだ…こんなに後悔するなら気持ち伝えてれば良かった…怖がらずに……」

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