第40話

「洋、東京いくの?」夏休みが終わり、秋に近づき始めた頃、リカに教えてもらった。





「本当は、家から通えるとこに行くつもりだったんだけどな」洋は、優しく笑った。





「今はリンがうちにいてくれるから、リカを1人にすることはないし。それに、あっちの方がやりたい事があるからな。」




「そっか…」何故か泣きそうになった。





「そんな顔するなって。盆と正月は帰ってくるから。」そう言われて、私は頷いた。





きっと洋の事だから落ちるなんてことはない。本当に行ってしまうんだと思う。




寂しいけど、仕方がないことだ。





洋は、受験シーズンずっと勉強をしていた。




リカは「前だったら、近くで適当に探すって言ってたのに。まぁ、将来のこと決まって良かったよ。」と、笑っていた。

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