第33話
次の日、和歌山からおばあちゃんとおじいちゃんが来た。
おじいちゃんには初めて会った。
2人とも泣いていた。
「鈴ちゃん、ごめんね……こっちに戻ってくるようにもっと説得するべきだった…」おばあちゃんはそう言った。
「ううん、おばあちゃんは悪くないよ。」おばあちゃんは何度も和歌山に帰ってくるように説得していた。
でも、いくら生活が厳しくなってもママは帰らなかった。
ママを追い詰めたのは私だ。
好きな男を追い出し、ママの幸せを奪った。
「私……最低だ……」
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