じゃあね、ばいばい。

第1話

「ごめんね、私この街を出るよ。」






温かなマフラーに顔を埋めながら、小さくつぶやいた。





「もう、出会ってから、だいぶ経つね。少し怖いけど。もう行かなくちゃ。」





会話の相手は何も答えない。








「じゃあね、ばいばい。」







私は大切な人の眠る場所を後に駅へ向かった。

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