第80話
解放されたことによって、ズルズルとその場にしゃがみ込む私。
震える体を抑えながら、首筋に手をやる。
生ぬるい液体....、手にはびっしりと赤い液体がついていた。
「邪魔すんじゃねぇよ」
そう言って辰巳は、しゃがみ込む私と同じように膝を立ててしゃがみ込み、また腕を掴んで引き寄せた。
そして次は血が出ていない方に顔を埋め....
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