第42話

「それにしても変わってるね、部屋から出るななんて」


「だよね?風呂の時間も決めてくるし」


「なんだろうね、男ばっかしの家だから、女の子にウロウロされるのが嫌だとか?」


「さあ、多分そうだと思うんだけど」


「それぐらいしか理由思いつかないよね」


「朝なんかさ?朝食は6時半からとか、7時半には家出ろって言われてさ」


「それは誰に?」


「三男、次男は夜出かけてあれから帰ってこなかったっぽい。朝いなかったし」


「今日も時間決められたの?」


「今日?あーうん、4時半から5時までの間に帰ってきてってさ」

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