第71話

そんな事を思ってまた1週間。


私とのキスをたっぷり堪能した晃貴は、「寝るわ、1時間したら起こして」と、私とたくさんえっちをしたそのベットで、ごろんと横になる。



⋯やっぱり、しないってことなの⋯?と、凄くキスはしてくるのに?そう思いながら無防備に寝たらしい晃貴を見つめた。



私と無理やりやってたぐらいだし、晃貴は、そういう行為は好きなんだと思う。


もし、本当に2度としないのなら。


それはそれで、というか。


私から、えっちしてもいいよって、言うべきなのかなって。



いやでも、そんなの私がえっち好きな子みたいだし!


絶対言えない、言えるわけないと、勝手に頬を赤く染めてしまった。



私の悩みとは裏腹に、晃貴はかっこいい顔をして寝てる。寝顔までも爽やかな晃貴に、ベットへ膝だけ乗り、「ばーか」と言ってみた。



それでも、晃貴は起きない。



「怪力魔人」


「キス魔」


「おきてよ」


「ばーか」



するのは怖いけど、晃貴に触られると嬉しいのは確かだから。


「うそ、⋯すき⋯」



大好き。


そう思って、ベットの足元にあったブランケットをとるために、手を伸ばす


そして、晃貴の体にそれをかける。



寝ている隙に、と、滅多にしない私からのキスを、してみた。


それでも、晃貴は起きなくて。

晃貴は目覚めはいい方ですぐ起きるのに。


昨日、夜、溜まり場で忙しかったのかな?と、膝をベットから離した。

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