「もう真希を危ない目に合わせないって約束したし。俺が真希を守ってるかぎり、お前は大大丈夫」

「⋯⋯」

「そういうこと自体起こらない、だから俺は真希の前でキレる必要ねぇの」

「⋯⋯」

「真希が俺の“キレる”姿を見ることは一生ねぇよ」

仲間が傷つけられたり、

あたしが危ない目にあったりしたら、キレるらしい。

でも私は晃貴に守られているから、危ない目にあう自体、ありえないと言う。

危ない目に合わない限り、私の目の前で晃貴はキレないから。

「晃貴」

「ん？」

なんだか泣きそうになってきた。

それほどまで私を大事に思ってくれているらしい。

「私も晃貴が危ない目にあったら、キレるかも」

私がそう言うと、晃貴はキョトンとした顔をして。

すぐに意味が分かったらしい晃貴は、優しく笑った。

「そんなに俺のこと好きか」

恥ずかしいことを呟いた晃貴は、そのまま触れるぐらいのキスをしてきた。

「それって、晃貴も同じこと言えるよね。私の事大好きって事でしょ？」

「調子乗ってんじゃねえよ」

「違うの？」

「違わない」

違わないの？と、晃貴の腕の中で笑顔になる。

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