第34話

全然よくないから!



「こ、うきっ⋯⋯あっ⋯ま、待って!」



晃貴は私の感じる部分を知り尽くしているのか、耳にキスしたり、首筋にキスしたり。鎖骨にキスしたり。舌も使ってくるもんだから、思わず声が出てしまう。



「ほ、ほんとに⋯するのっ⋯?ここで⋯」


「お前に嘘つかねぇって言っただろ」



それって、するってことじゃ⋯?

ほんとに?

今からするの?



意地悪そうに笑い、行為を進めていく晃貴は、私の甘い声を出させるのが得意で。



「可愛すぎる真希が悪い」




またゾクゾクと体を熱くされるキスをされた時には、もうここで抱かれてもいい⋯と思ってしまった。

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