第32話

舌を入れられ、舌が重なり合う度に、どちらの吐息か分からないほど深くなれば、すごく体がドキドキしてくる。

こういう官能的なキスが好きらしい晃貴は、私を抱きしめ、体を支えてながらゆっくり倒していく。


ソファに押し倒された私は、晃貴の愛情がこもっているキスに、翻弄されていき。



晃貴の頭の後ろに腕を回そうとした時、晃貴の手が私の服の中に入っていって⋯。



―――!?


ま、まって!


ちょっと待って!




「な、何してるの⋯っ」



晃貴のキスから逃れた私は、服の中に手を入れている晃貴の手をおさえる。



「やる、嫉妬してる真希ちゃん可愛いから」


「ここ、倉庫!ダメだよ!」



晃貴の家でもないのに!

それにここは誰がいつ来るか分からないんだから!

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