「だからお父さん、聖と晃貴君のこと、すごく気に入ってるのよね」

クスクスとお姉ちゃんは笑う。

私のことを大事にしてくれる晃貴は、お父さんの中では、男の中の男らしく。

この前まではずっとお父さん達に捨てられたらどうしようって思っていたのに。

今ではこうしてお姉ちゃんと一緒に笑うことが出来て。

「晃貴。晃貴って男の中の男らしいよ」

自分の部屋に戻った私は、晃貴にそう電話で伝えてみた。

『何だそれ』

電話越しで少し笑っている晃貴⋯。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい