第79話
お父さんはというと、相変わらずだ。
機嫌を損ねないように私は気を付けなければいけない。
今日も、バイトがある。
バイトに行こうと思って、荷物をまとめた。そういえば今日は東雲君も同じ時間からバイトだったことを思い出した。
東雲君は後ろの席になったため、振り返り「一緒にバイト行かない?」と聞けば「行く。」と言った。
同じ場所に行くのにバラバラで行く必要はないと思ったからだった。
一緒に話しながら歩いていると学校のみんなに見られているようだった。
もともと、東雲君は有名人だ。不良でとてもイケメン。あまり学校に来ないけど留年していないのはとても頭がよくて、本当なら、もっと上の学校を余裕で狙えるような成績を残しているからだ。
私の通っている高校はお世辞にも、偏差値が高いとは言えない。
少しでも頭のいい人を逃したくないのが、学校の本音なのだろう。
そういう理由もあり、東雲君は恐れられて、怖がられやすいがとてもモテる。
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