第70話

別に初めてじゃない。




だから、大事なものを失ったとか、そういう感情はなかった。




でも、すごく切なくて苦しい気持ちになった。




気がついたら、日を跨いでいて、眠った日向を見ると、私は家に帰った。





家に着くと、明かりがついていた。





これはやばいと思った。




まさか起きてるなんて思わなくて、家に入り、リビングを見ると、父と目が合う。





私を見ると、頬を叩いた。






「こんな時間まで何をしてたんだ!」




そう言って何度も叩いた。




最初は平手打ちが、グーで殴るようになる。




私は馬乗りにされて、何度も殴られた。




家を出る前にお酒のゴミは捨てたはずなのに、またゴミが増えていた。

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