第58話

小さなころに買ったクリスマスツリー。





何年も飾っていなかったものが確かあったな。と思ってツリーを出した。






可愛く飾りくけをして、





ケーキを作り、料理は温めるだけ。





二人が帰ってくるのは、あともう少しだ。





私は、珍しくワクワクしていた。




一人きりの家の中で、携帯の着信音が聞こえる。




相手は”お母さん”と書いてあった。





「はい。」そう言って出ると




『急で申し訳ないんだけど、今日迎えに行ってもいい?仕事の都合で、今日くらいしか時間が取れなくて・・・』




申し訳なさそうに言ってくるお母さんに





「二人とも荷造りはしてあるから大丈夫だよ。二人に伝えておくね。」といった。




二人が帰ってくる時間に合わせてそろそろ温めようと思っていた、料理をすべて冷蔵庫にしまった。

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