第6話

朝になり、目覚まし時計を止める。




朝ごはんの支度をしないといけないから、早めに起きなくてはいけない。




眠い目を擦りながら、朝食の準備とお弁当作りをする。



お弁当作りといっても、夕ご飯の余り物を詰めて、卵焼きを作るだけの簡単なものだ。




目玉焼きを焼き、パンを準備する。




「お父さん!茉莉花(まりか)!春樹(はるき)!ご飯できたから降りてきて!」



うちは、母がいない。




そのため、私が家事を担当している。




「おねーちゃーん、髪の毛やってー!」




「はいはい。わかったから早くご飯食べな。」





妹は歳はひとつしか、離れていないのに、とても甘えん坊だ。




「ねーちゃん、おかわり。」




弟は3つ下で中1だ。バスケ部に入っているらしく、朝練があるから、急がなくてはいけない。





「もう?パンとおかず私の食べていいから、早く準備して!部活あるんでしょー?」




2人とも「はーい。」と言いながら、ご飯を食べ始めた。

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