第41話

「高い!ほんま法外にもほどがあるで!」


「高い?」


「高すぎるわ、ワシの年収をはるかに凌駕しとるやないか!」


「えっ、どんな年収?」


「うるさい、年収のことは聞くな!」


「仕方ないですね、じゃ今回だけ、初回特典ということでまけましょう」


「たのんます」


「それでは、特典にこの小型扇風機をおつけします」


「いらん!

 持ってる!

 それ、流行ってんのか?」


「えっ、いらないですか?便利やのに・・・」


「そんなんいらんから、値段を下げて!」


「しゃあないでんなぁ、まけにまけて3800円!」


「えっ?」


「まだ、高いですか?」


「いや、えらい急に下がったなぁ・・・」


「あっ、下げすぎました?」


「いやいやいやいやそんなことないです、3800円払います」


「ありがとうございます」


「ほな、1万円で」


「ありがとうございます」

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