「あー、こんなんやったら占ってもらわんかったら良かった・・・」

「あの～・・・」

「はい？まだ何か？」

「いえ、お代を・・・」

「えっ、お金取るの？」

「いや、一応商売なんで・・・」

「なんか、ええこと言ってもらえてたら払う気にもなるけど・・・」

「大丈夫、しょせん占いです、当たるもハッケ、当たらぬもハッケです、気のもちようでなんとかなりますよ・・・」

「占い師がそんなことゆうてええんでっか？」

「いいんです、くうぅー、だいたい当たらん時の方が多いんで・・・」

「アカンがな！」

「大丈夫、今日のは自信あります、外れません」

「あぁ、それなら良かった・・・、ん？

　いや、アカンがな、今日のは外して！」

「いや、絶対に外れませんので、お代を・・・」

「ぐむむ・・・

　よし、ワシも男や、はろたるわ、いくらや？」

「３８万円です」

「スタコラサッサー」

「あー、こら逃げるなぁ」

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