第25話
「師匠、とにかくまずバスから降りてください」
「いやや、甲子園行く、おんなじ新井一門の新井兄弟の応援に行く」
「新井兄弟は一門じゃ無いでしょう、コンビ名みたいに言わないでください、発車する前にバス降りてください」
「えー、途中でウェディングドレス着た人乗ってくるかも・・・」
「来ません、あれは阪急電車です」
「でも、タキシード着たオッサン座ってんで・・・」
「えっ?」
「ドゥーン」
「何かゆうたで、今・・・」
「しっ!目を合わせないでください」
「えっ、挨拶した方が良くないか?」
「危ないから早くバス降りてください」
「何をゆう、あおいゆう」
「ほら、また何かゆうてる、挨拶した方がええんちゃうか?」
「ダメです!師匠、降りますよ」
「ブー・・・
やはり甲子園への道は険しい・・・」
「牛タン、青たん、何ゆうたん・・・」
「ほら、やっぱり挨拶した方が・・・」
「いいから早く降りてください」
「はい・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます