第21話

「エヘヘへへ

 って、わろとる場合か!

 ラジオで五分のコーナーのドッキリで

 これやり過ぎちゃうか?」


「エヘヘへへ」


「リスナーに伝わらんやろ?

 何がおもろいねん?」


「大丈夫です、おもんなかったら全部カットするそうなんで」


「あー、それなら、っておい!

 全部カットってそれでええの?」


「代わりになんか一曲かけとけば大丈夫です」


「お前はそれでええの?死体役までしたのに」


「まあまあ、あとは上の判断に任せます」


「投げやりやなぁ・・・

 で、いつどこで流れんねん?」


「来週、朝五時からの帯番組で毎日五分流れるそうです」


「あー、毎日五分づつ流すんや」


「いや、毎日同じのを五分流すらしいです」


「なんで?なんで、なんでなんで?」


「僕に聞かれても・・・」


「ほんでどこで流れんねん?全国か、関西だけか?」


「いや、福井だけです」


「えっ、福井県だけ?」


「いや、福井市内だけです」


「市内だけ?

 もっと電波がんばれよ・・・」


「あっ、ロシアの一部でも聞けます」


「電波の向き間違ってるやん、国内に向けろや・・・

 ロシアで日本語分かるん何人おんねん・・・」

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