「どこ行くねん！勝手にはけるな！」

「いや、もうええかげん、堪忍してぇ」

「あきまへん、殺人犯を野放しにはできまへん」

「だから、わしは何もやってへんてぇ・・・」

「いやいや、もう全部白状して楽になりましょう」

「せやから、わし何もやってないし何も知らんねん、だいたいライラライはどこで殺されてん？」

「どこって、そこです」

「そこって、どこ？」

「ずばり、あなたの後ろです」

「ギャー、ライラライ、ライラライ、何でや？

　誰が殺したんや？」

「お前や！」

「違うわ！」

「さあ、お猿芝居はええから署まで来てもらおうか」

「だからわしやないって、ライラライ、ライラライ誰や誰がこんなことしたんやぁ？」

「新井ぐま師匠です」

「ほら、本人もこう言ってますんで潔く逮捕されなさい」

「あぁ、そうですね、本人がゆうてるんで間違いないですね、では刑事さんお願いします」

「では、新井ぐま小松信郎殺害の容疑で逮捕します」

「すんまへん、お手数かけます、っておい！ライラライ生きてるやん！」

「あり？」

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