第46話

硬派な顔つきの彼は、やっぱり硬派らしく·····。



「いいですよ、大丈夫です、ごめんなさい急ぐので」



本当にお礼目的で助けたわけじゃないから·····。

私は笑って、その場を離れた。









「あれ?2人は?」


病室には侑李だけしかいなかった。

3人で会話をしていると思ってたら、すごく驚いて。



「先生と話するって」


笑って言っている侑李だけど、無理して笑っているってことがすぐに分かった。

せっかく会えたのに·····すぐにどこかへ行ってしまった。



先生の都合もあるから仕方がないけど。



この病院は日曜日も受付で外来の患者も来るから、忙しいのは分かるけど·····。




「そう、早く戻ってきてほしいね」



頭を撫でると、侑李は笑った。

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