第41話
ジメジメと雨が降りそうな空。
帰りは雨が降りそうだな。洗濯物、部屋干ししてよかった。鞄に折り畳み傘入れてきて良かった。とか、どうでもいい事ばかり考えていて。
ベンチから、今から病院に行くであろう人や、もう帰るのか駐車場へ行く人の流れを見ていた。
すると、ポツ·····と、冷たい何かが頬を掠めた。
雨··········。
ポツポツと降り出す雨は、ベンチを濡らしていく。
雨がふっては仕方が無いと、ベンチから腰を上げた。
病院の中に戻ろうとした時、ふと目に入ってきたものがあった。
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