第12話

「ばいばい、また明日」爽やかな笑顔で言った山本くんは、その場を離れる私にずっと手を振ってくれた。








毎日通っている場所がある。

学校から家へ帰る、ちょうど真ん中ぐらいの位置。



広い敷地内に建っている、大きな白い建物。


名前は‘南総合病院’





病院に入り、エレベーターに乗り込み慣れた手つきで5階のボタンを押す。


アンコールが漂う匂いにも、すっかり慣れた。




「こんにちは」



白衣の天使。


5階につき、看護士に挨拶をすれば、いつもの様に「こんにちは」と笑顔で返してくれる。

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