第11話

「·····うん、分かった。ごめんな。急にこんな事·····」



きっとショックなはずなのに、山本君は笑っていた。

私だったら笑えない。

振られたらきっと、笑って相手の顔を見れない。


いい人なんだろうなって思う。




「挨拶とかするのはいい?「おはよう」とか·····。普通の友達·····」



だから、せめてもの償いで、私もできるだけ笑顔を作った。






「うん、もちろんだよ」

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