第24話

暫くマユは、ベットの上にいた。

けど、ずっとこのままにする訳にはいかない。


マユが死んだことを、前に調べていたマユの実家に行き両親に伝えた。「…ああ、そうですか。…それで?」と、どうでもよさそうなマユの母親の返事を聞き、マユが夜に逃げた理由が心に突き刺さる。




マユの葬式は無かった。ただ墓だけは作った。マユに手を合わせたのは俺と、もう1人しかいなかった。



手を合わせながら、もう二度とマユのような女を作らないと決めた。





もう二度と返事が無いマユに、心の中で問いかける。






なあ、マユ。



────…俺は優しかっただろう?













【完】

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