3 day to go
ru side
第65話
──流雨side
「おかしーと思ったんだよなぁ」
晴陽に言われて仕方なく。
そう言って俺の家に来た御幸は、自分の家かのようにソファに寝そべっていた。
「俺を見張ってるの? もういいから帰ってよ」
「総長命令だからむーり」
分かりやすく舌打ちをした。
その舌打ちを気にしてない、笑う顔をする御幸にイライライライライライラしながら、紅茶を喉の奥に流し込んだ。
「1週間も親が帰らない。子供がずっと家に1人の家庭ってあると思う?学生で」
「…独り言大きいよ」
「しかも学校では目立たない、友達も少ない、つーことは警察に連絡される可能性はゼロに近い」
「……」
「そんな女が
「…ないね」
「当時、カケルはいなかった、のも含めたら。あの子はワザと連れてこられたってこと」
「……」
「あの子を選んだのは最近ニュースでどっかの族、捕まったじゃん? それがあるからだろ」
「…そうなるね、いま警察の目が結構あるから。通報されないように俺の月を選んだんだろうね」
「そうそう」
「話はおわり?帰ってよ」
「だから俺は総長命令だから帰れねーの」
呆れた様子の御幸を見てわざとらしくため息をつく。
「で、どうすんの?霧島と遊佐雷蔵」
「もちろん俺が相手するよ?」
「2人とも?」
「うん、絶対ナナにはやらせない。あいつ喧嘩強いくせに変なところ優しいから手加減するくせがある、だから嫌い」
「でも1番こたえてんのは、ナナだろ?」
「そう?」
「だって親友じゃん? ナナって女閉じ込めるの1番嫌うタイプなのに霧島はしちゃったから。かわいそ」
「俺はざまぁって感じ。このままナナも消えてくれたらいいのにな」
「ナナはやめないだろ」
「なんで」
「晴陽と仲良いから」
「ちっ…」
「どうなるかな、楽しみだわ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます