7 days to go

runa side

第1話

『──…警視庁は23日、敵対する暴走族のメンバーを拉致・監禁した上で、集団で殴る蹴るの暴行を行ったとして、暴走族のメンバー8人を監禁や傷害の容疑で逮捕したことを明らかにしました。この8人のメンバーはいずれも…』



「いやねぇ、最近増えてるわねぇ」



まだ眠気が覚めないぼんやりと顔で朝食のパンを食べている時、テレビニュースを見ている母さんがぽつりと呟いた。



「なにが?」


「暴走族よ、昔は多かったけど…また増えてきてるのねぇ」


「ふうん?」


「最近バイクの音も近くで聞こえるし、るなも気をつけるのよ?」



そう言ったお母さんは、ショルダーバックと着替え等が入った大きなバックを持つ。



「うん」


「じゃあ、そろそろ行くわね、今回も1週間ぐらい帰ってこないから」


「わかった」



長距離トラックの運転手として働いている母は、こうして家を空けることがしばしばあって。それが当たり前になっている私は、「うん」と返事をしながらオレンジジュースを流し込んだ。

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