ほたる

あれは夏の日のできごと。

お母さんとお父さんに連れられて、私は夜に川へ行った。そこはまるで、おとぎ話のような世界が広がっていた。

電灯はない。それなのに明るい。

子供ながらに綺麗だと思った。

その背景をバックに写真を撮った。

写真は今では、私の宝物。

私が大きくなった時、私も自分の子供をこの世界に連れてきてあげたいと思った。

蛍が飛び交う、おとぎ話の世界へ。

優しい温もりが集まった、穏やかな場所へ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい