第50話

「中学ん時に、辰巳さんの事好きになって、そこからずっと片思いで·····。辰巳さん、あたしの事をお兄ちゃんの妹としか見てくれなかったし」


「··········」


「辰巳さんを忘れようと彼氏作ろうと思っても、やっぱりお兄ちゃんの妹っていうか·····、お前は妹みたいなもんだから、女としては見れないって思われそうなんだよね」


「··········」


「大駕、あたしってやっぱり妹みたいな存在?」


「··········胡桃」


「妹止まりで終わっちゃうような気がする。·····もっと大人になれば彼氏できるのかな」




大駕ははあ·····っと深くため息をついた。


ため息?


相談してるのに。



「ちょっと」


「別に胡桃はそのままでいいだろ」

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