第40話
「合鍵持ってていいでしょ?鍵閉めて帰るから」
「⋯一人で帰んのかよ」
そこでようやく、片方だけだけど、大駕の目が半分だけ開いて私の方を見た。
「うん、そろそろ帰んないと遅刻する。1回家によんないといけないし遅刻すればお兄ちゃんうるさいから」
ほんと、暴走族の総長をしていた男が「遅刻すんな」とか言うなんて、どうかしてる。
「⋯家戻んの?」
「制服のシャツ、新しいの家だし」
「⋯あるだろ、昨日胡桃の干したぞ。もう乾いてる」
「え、あるの?」
どこにある?と、部屋の中を見渡そうとした時、大駕の手が私の方へと伸びてくる。
大駕は私を布団の中に招き入れると、今朝のように腕を乗せるように軽く抱きしめてきて。
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