第15話
「じゃあ、分かるだろ?」
「お兄ちゃん、さっきから何が言いたいの」
「そうか、お前、見た事ねぇのか。まあ、ここに来たのも2回だけだしな·····」
そういえば、お兄ちゃんの彼女がここに来た時、湊が「辰巳の弟来てるぞ」って言ったことがある。でもその弟はすぐに帰って行った。
私はその弟を見たこともないし、名前も曖昧にしかしらなくて。
お兄ちゃんは、はあ⋯と、ため息を出し。
「奈央は辰巳の弟。あんなにも辰巳に思われてる弟が、兄貴の女に手ぇ出すなんてありえねぇんだよ」
────どうして、彼女だったんだろうと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます