私は大きく息を吸った。

「辰巳さんの彼女っ、浮気してるよ!!!!」

そう言えばやっとお兄ちゃんがこっちを見てくれて、私を抜きにしていた会話も止まり、少し沈黙が流れた後、大駕の「────はあ？」っていうお前いきなり何言い出すんだと言わんばかりの呆れた声を出されて。

「見たもん!!」

「見たって何を？」

私のお兄ちゃん、藤原和臣(かずおみ)も呆れた口調で聞いてくる。

「え！辰巳の彼女って最近できたばっかでしょ!?」

私がリスペクトするぐらい綺麗な女性。女の人ってより、女性っていう言葉がぴったりなぐらい美人な実(みのり)

さんは興味心身にきいてきて。

「つーか、辰巳今日遅くね？」

実さんの彼氏でもある湊が、首をかしげ。

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