第38話

秘密···。

私がこうやって捕まったことを、誰にも言わないってこと。



「···言わないです」


「女の“言わない”ってやつほど、信用できねぇもんはねーよなぁ」


「本当に言わないです、だから帰してください」


「晃貴、その子もそう言ってる」


「なあ、真希ちゃん」



晃貴はタバコを消すと、さっきと同じように私を引き寄せてきて。



「俺は女を信用してねーの」



爽やかな笑顔で笑う晃貴。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る