第83話
「え⋯? ああ、良くん?」
「⋯うん」
裕太が言ったのに。
「あの子は例外。あの子と、唯さんだけじゃねぇかな?良くんと普通に喋ってる女の子は」
「唯さんって⋯」
「聖さんの彼女」
「普通に喋って、危なくないの?」
「え⋯? ああ、うん。そう言われればそうだな。やっぱ聖さんの彼女だからかな。俺も初め見た時はびっくりしたけど、慣れたしなあ⋯」
「⋯そっか」
例外の女の子⋯
聖さんの彼女の妹⋯。
清光の穂高の女⋯。
良くんに向かって、笑いかけることが出来る女の子⋯。
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