会話
第48話
「遥ぁー、鳴ってるよー」
まだまだ暑さが残る残暑というもの。
昼休み、食欲がない私は、机の上を枕にし眠っていて。
誰からか分かっている私は、スマホを見ようともしなかった。
「遥?」
不審に思ったのか、莉子が話しかけてきて。
「いいの、どうせ非通知だから」
「非通知?なんで?」
「裕太関連」
「はあ?裕太くん? ちょっと見せて」
机の上に置いていたスマホを取り、
通話が切れたところで、多分、着信履歴を見た莉子は、「⋯なにこれ⋯」と、顔を歪めた。
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