第91話
会って何を話そう。
ううん、貰って「ありがとう」というだけ。
他には何も話さない。
もうこれから、一緒に食べることは無い。
「明日香」
いつもの階段にはもう薫が座っていた。
渡されたお弁当が入った風呂敷。
「ありがとう」
お礼を言い、そそくさと帰ろうとした私に「明日香」と再び名前を呼んできた薫は···。
「···いや、なんでもない。帰りはどうする?」
帰り?
「1人で大丈夫だから···」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます