第49話
私がいつもお昼に食べているのはパンだと満子さんに伝わったのは、おばあちゃん経由で分かっている。だけど何故満子さんが私にお弁当を作ってくれたのか。
昼休みになれば本当に薫は先程のように姿を現した。教室ではなく違う場所で食べようと言う薫の後に、何となくついていく。
まだ満子さんが作ってくれた理由は分からないけど、もし本当に私のために作ってくれたのなら食べないわけにはいかないから。
「その子、薫の女?」
廊下で歩いている最中、名前も知らない見たこともない人に何度か話しかけられた。購買やお茶を買いに行く時ぐらいしか教室から出ないし、他のクラスの人達を知らないのは当然のことで。
「そんなんじゃねぇよ」
静かに笑って返事をする薫は、どうやら友達が多いらしい。
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