―――「どこいってたの」

―――「ままとった？」

―――「もういない？」

―――「ぼくおこってる！」

―――「とったよね、まま！」

ルイはそういう言葉を永遠と言いながら、ずっと私の足元にしがみついていた。

ルイが爆発するのを恐れる私は、「ダメ！！」って強く言えない。

かといって、「もういないよ」なんて言えない。言えるわけがない。絶対に言わない。

安心させるようにルイの額に、キスをする。

ルイの背後からは「ぼくも！！」と、ヒカルがルイの小さい体に抱きついていた。

どうすればいいの。

どうすればいいか、分からない。

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