第46話

夜ご飯を食べ終え、夜の9時。


ルイとヒカルが畳の部屋の布団の上で、昼間の時と同様ぐっすりと眠ってた。



居間の方に戻り、薄暗くなった畳の襖を、ゆっくりと閉めた。念のためにと、数センチだけ隙間を開ける




「なんなん、どうしたん?」


台所でお茶を入れ、膝高さの机の所へ向かいそこへ座り込む男。

私も男の横に座り、その男を見つめる。


やっと海吏の綺麗な瞳と繋がった瞬間、複雑な感情が私を襲う。



「ルイ、またなんかあったんか?」



私の顔を見て、眉を寄せた海吏が顔を傾けてきた。



「ううん⋯、ルイ⋯じゃなくて」


「なに?」


「今日、家に来たの」


「え?」


「家に来た⋯」


「―――誰が?」



一気に海吏の声が、低くなる。


私はぎゅっと自分の拳を握りしめた。



「⋯―――世那さん、分かるよね?」

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