第67話

「⋯せな?俺。出れた。陽向も無事。 今から魁輝んち集合できる? そ、じゃあ1時間後に」



運転をしながら世那に電話をかけたらしい璃久の言葉を最後に、車の中はすごく静かだった⋯。



見慣れない景色を走り続ける車の中、声を出したのは、煌だった。




「何だ、あれ」



あれとは、魁輝の弟の事。



「てめぇ⋯魁輝⋯」



魁輝は、何も喋らない。



「今回の件、てめぇが陽向を巻き込んだんじゃねぇだろうな」

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