第41話
「その当時、私を味方してくれるここの人がいて⋯。そのおかげで、外に出られたの」
「味方?」
「はい⋯」
「じゃあ、じゃあそれなら、詩乃さんが味方してくれれば、出られるかもしれないってことですか?」
「それは⋯」
「詩乃さん⋯、私を助けてくれたから⋯」
「あ、あの、そのことなんだけど」
「え?」
「詩乃、のことは、信用しない方がいいです⋯」
「⋯⋯え?」
「詩乃は、私を殺そうとした人だから」
「⋯⋯」
「だから、結乃さんを助けたのも罠かもしれない⋯」
「罠⋯?」
「詩乃は⋯、1番狂ってる人だから」
「⋯⋯」
「2度と、会いたくなかった⋯⋯」
本当に、詩乃と、仁。
2度と会いたくなかったのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます