第18話
「今日、魁輝は?」
「仕事だよ、休ませる訳にはいかないから⋯」
「そっか、また家に行くよみんなと。お祝いしよう」
「ほんと?嬉しい。ありがとう」
幸せな気持ちで溢れる私は、休憩中らしい世那と一緒に、会計の方に向かう。
「じゃあね、俺、こっちだから。体調がひどい時は無理せず安静に。いつでも連絡して」
「うん、ありがとう」
軽く手をふる世那と別れようとした刹那、「小早川先生」と、白衣を着た男の先生が、世那に話しかけてきて。
小早川(こばやかわ)。
その名字は世那の、名字だった。
仕事の用事かな?と、思った私は、邪魔にならないようにその場を離れようとしたけど。
「小早川先生の彼女ですか?」と、コソッと、面白そうに近づいてくる男性は、私の顔を見つめてきて。
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