第14話

―――どうしてこうなったの!? どうしてどうして!!!


来なければ良かった!!!


こんなとこ!!


はあはあと、息切れをしながら涙を流す私は、その場で自分の体を抱きしめながら蹲る。




「いやぁぁぁぁ!!!」



どこからか、女性の叫び声がし。

聞きたくない私は、必死に耳を両手で抑え込む。




「おかしいなあ、さっきの子、どこいった?」




私を探してるらしい、イカれた男の声が聞こえ。




体を震わす事しかできない私は、先程のことを思い出す。血まみれになった、親友の姿を。

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