第5話
「ひな、」
「⋯っ、な、に」
「お前、痩せた⋯?」
「っ、すこし⋯」
「体調、悪いん?」
「わかんなっ、」
「頭のこともあるし、世那に、見てもらいや⋯」
「う、ん⋯」
もう完全に私の体には異物は入っていないのに。
私の体を心配する魁輝は、本当に私を殺そうとした人物とは思えず。
口はすごく悪いけど、いつもいつも私を心配してくる魁輝⋯。
これ、明日にでも病院に行かなければ、絶対文句言われるパターンだと、心の中で笑った。
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