第3話
「ええけど⋯、重い」
「私今日、魁輝の布団だから」
「布団なん?」
「うん」
「お前、どっちか言うたら敷布団ちゃう?」
「え?」
敷布団?
掛布団ではなく?
それほど重い?と、魁輝の方を見あげれば、ぐるんと、視界が反転する。
え、と思い、「わっ⋯」と、変な声が出てしまった。
そんな私に馬乗りになる魁輝が、軽くキスをしてきて。
「お前、いつも下やん。」
意地悪そうに笑った魁輝は、そういうスイッチが入ったのか、私の服に手を忍ばせ。
「俺の上で腰ふる?」
腰ふるって⋯。
恥ずかしい、できるわけない。
真っ赤になる私は、ブンブンと、顔を横にふる。
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