「背ぇ、伸びたねー、エッフェル塔かおもたわ・・・」

「せやねん、伸びすぎてエッフェル塔と間違えられんねんっておい！

誰がエッフェル塔やねん、誰がエッフェル塔やねん！」

また二回ゆうた・・・流行ってんのか？

「なんでここにいるん」

二人同時に同じ質問をする・・・

「うちは春からこっちに留学してんねんけど、ちょっと道に迷ってしもて・・・」

「えっ、そうなんやー、おれは中学入ってすぐこっちに引っ越してきてん、せやからパリのことなら何でも聞いて・・・」

「ありがとう、めっちゃ助かるわ、ほんま、どないしようかっておもててん・・・」

思いもよらぬまさかの再会であった・・・

「ヤシチくん、完全に関西弁になってんなー」

「なんかこっちきて特に濃くなった気がする・・・」

「うちもやねん、なんやろう関西弁っていうかカトリーナ弁になってる気がする・・・」

「やっぱり！

おれもなんかそんな気しとってん・・・

不思議とフランス人に通じるし・・・」

「あっ、そういえば結構通じてたわ・・・」

恐るべし、カトリーナさん、こんなに離れていてもこの存在感・・・

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい